焼岳小屋の公式サイトからの情報です。
例年より早くなり、宿泊は本日19日(土)までとのこと、上高地側の登山道で通行可能なのは23日まで(24日早朝まで)、です。
2019年の焼岳小屋の営業期間が短縮されました。
10月20日(日)にて今シーズンの営業が終了となります。
※ご宿泊は10月19日(土)までとなります。
それに伴いまして上高地からの焼岳登山道の梯子が10月24日(木)に撤去されます。
梯子撤去後は上高地からの登山、焼岳からの上高地への下山ができませんので
ご注意くださいませ。
焼岳小屋の公式サイトからの情報です。
例年より早くなり、宿泊は本日19日(土)までとのこと、上高地側の登山道で通行可能なのは23日まで(24日早朝まで)、です。
2019年の焼岳小屋の営業期間が短縮されました。
10月20日(日)にて今シーズンの営業が終了となります。
※ご宿泊は10月19日(土)までとなります。
それに伴いまして上高地からの焼岳登山道の梯子が10月24日(木)に撤去されます。
梯子撤去後は上高地からの登山、焼岳からの上高地への下山ができませんので
ご注意くださいませ。
2015年5月22日に、小屋の管理人さんと電話でお話して、焼岳山頂付近の状況についてうかがいました。
今年は雪が少ないそうですが、油断してはいけません。
上高地→新中尾峠→焼岳小屋前→展望台→旧中尾峠→焼岳山頂のルートについては、山頂付近はまだ残雪があり、朝晩は気温が下がって固くなります。山頂直下は雪面のトラバースとなり、傾斜もありますので、アイゼン、ピッケル要とのことです。
小屋のオープンは6月12日予定、小屋開けの準備中、とのことです。
- 行程が短く、初心者向けのルートですが、鍋助横手付近は急斜面を横切るため谷側への転落に注意が必要です。
- 新中尾峠から焼岳山頂の間はなだらかな斜面が多く、視界不良や積雪により迷いやすいので注意しましょう。
- 焼岳は、今も活動を続ける活火山です。
- 山頂付近では現在も火山性ガスを含む噴気活動が継続しており、風のない時の噴気孔や噴気地帯の窪地は大変危険です。
- 危険箇所には絶対立ち入らないでください。
『岐阜県北アルプス登山ガイドブック 平成24年度版[PDF]』(岐阜県・岐阜県警察本部・岐阜県山岳遭難防止対策協議会・岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会)より抜粋
焼岳は活火山です。
焼岳頂上には頂上火口湖と、その湖に隣接する底の見えない深い噴火口跡(インキョ穴)の二つの凹地があります。
また、火口湖を取り囲む外輪(お鉢)の稜線の南北に、南峰と北峰の二つの頂上があります。
北峰は登れますが、南峰は登山の許可が出ていません(気象庁による火山活動による入山規制による)。
なお、焼岳頂上は1991年まで登山が禁止されていました。深田日本百名山のなかで唯一、登山できない山として最後まで残されていました。
(1991年までは、メジャーな観光地の上高地に至近でありながら、登山者の少ない静かな山でした。登山者は焼岳小屋に泊まることはできても、焼岳頂上には登ることができないからです)
北峰頂上手前、南峰付近や、中尾峠から頂上へと続く登山道の途中には、硫黄臭のする噴気孔があります。成分は水蒸気ですが、近づくとかなり高温で、激しく噴出しているのがわかります。この湯気を直接吸い込めば呼吸器系に悪い影響が出るのは当然でしょう。また、煙にまかれるのもよいとは言えません。そのような場所はすばやく通過しましょう。
また、頂上火口湖は、風が弱ければ、有毒なガスが溜まっている可能性もあります。火口湖の水はそうしたガスが溶融しているでしょうから酸性でしょう。近づかないほうが安全です。
なお、2011年3月31日に、焼岳には噴火警戒レベル1の火山情報が発令されました(tenki.jp火山情報 > 焼岳 > 2011年3月31日 13時0分の発表)。現在はこのような情報は出ていませんが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響が考えられ、今後も注意が必要だと思われます。
焼岳は北アルプスの山です。登山は、早立ち早着き、が原則です。
3000m級の山では急に雷雨になることがあります。
稜線が雷雲の中に入ってしまえば、真横から雷が落ちる可能性があります。
焼岳の隣にある西穂高岳では松本深志高校の学生11人が落雷で死亡するという痛ましい事故が起こっています(Wikipedia 西穂高岳落雷遭難事故)。
重要なのは、朝早く行動を開始し、早めに山小屋やキャンプ地に着いている、ということにつきます。13時過ぎには着いているのがベストです。たとえば午後から雷雲が発生するとわかっているならば、森林限界より上の岩場の多いような稜線は午前中に通過してしまうということです。
焼岳周辺であれば、焼岳頂上周辺から中尾峠の展望台の小ピーク間はまったく木が生えていません。雷を避ける所がありません。気をつけましょう。
焼岳小屋は中尾峠から飛騨側にわずかに下った小灌木のある凹地にありますが、その小屋の中にいても、雷に恐怖を覚えます。
小屋は標高2000mの高地にあります。
午後から天候が崩れるとわかったら、午前の休憩時間から、携帯ラジオを聴いてみましょう。
「ジジッ、ジジッ」と雑音が入れば、雷が近くで発生しています。
その回数が多くなれば、雷雲が接近していますので、安全地帯まで急ぎましょう。
雷については、携帯型雷警報器の販売会社・あおば屋さんの「雷の知識」がたいへん役立ちます。
上高地から近い焼岳ですが、雨具、水、食料、ヘッドランプは必ず(いや、絶対です)持ちましょう。
焼岳頂上から展望台の間の登山道は、樹木が生えておらず、吹きさらしの稜線になります。
穂高の岩稜のような危険はありませんが、油断は大敵です。
雨が降ると、焼岳はとても滑りやすくなります。
頂上付近は火山灰と火山礫が堆積しただけの斜面なのです。慎重に通過しましょう。
また、上高地側には急な梯子があります。慎重に通過しましょう。
次に気温の急激な低下です。
夏山を甘くみないでください。夏でも雪が降ってくることがあるのです。Tシャツ一枚で稜線にいて、雹・みぞれと強風にさらされたら、たやすく疲労凍死します。疲れている時はなおさらです。
おにぎりでも、飴でもいいのですが、何か食べるものがあって、行動していれば、熱が発生しますから、凍死することはないかもしれません。
必ず、食べ物を持っていきましょう。
また、焼岳の登山コース途上には水場はありません。焼岳小屋で水を調達することはできるでしょうが、水は充分に持っていきましょう(食料より水のほうが重要です)。
また、山では何が起こるかわかりません。足を挫いたり、落石にあったり、急に風邪を引いたり、疲れてしまったり、天候が悪くて⋯ともかく予定通りのコースタイムで歩けなくなることはザラです。山頂を往復して麓まで戻ってくる予定時刻が午後3時だったのに、まだ山を下り始めたばかり、どう考えても日が暮れてしまう、ということだってあります。
日が暮れたら、歩けなくなります。月が出ていたとしても、樹林帯は真っ暗です。
ヘッドランプがあれば安心して下山できます。ランプがなければ、その場で動きが取れなくなり、朝を待つしか手がなくなります。
強引に下ろうとすれば、道に迷う可能性が高くなります。
焼岳頂上から旧中尾峠への下りの斜面で降りる方向を間違え、ボロボロで急峻な沢の源頭に引き込まれると、滑落するかもしれません。
昼間なら絶対迷わない場所でも、夕暮れから夜になると、つい、誤って近道をしようとして間違ってしまうことがあります。
麓に着くまでの間に明かに日が暮れてしまう、ランプを持っていない、そんなときは無理せず、山小屋で泊まるようにしましょう。無理して戻ろうとして道迷いをするよりましです。そのために会社の仕事に間に合わないであるとか、いろいろと問題が起こるかもしれませんが、山は命を大切にすることを学ぶ場でもあります。下界の予定より、今ある命を大切にしましょう。
焼岳周辺にも熊が出ます。最近は隣の乗鞍岳頂上付近でも出ていますし、周辺山域にはいると思ったほうがよいでしょう。
このサイトの管理人が見かけた範囲でも、焼岳頂上から中ノ湯にかけての斜面や、焼岳小屋から西穂山荘間の割谷山の稜線で確認しています。
あまり人の入らない時期に行動される場合は「熊鈴」をつけることをオススメします。
ゴミは捨てずに持ち帰りましょう。
山にゴミを捨てる人は山に来る資格がありません。
また、ゴミを見かけたら拾って降りましょう。
過酷な自然のなかで命を繋いでいる動植物は大切にしましょう。
また、山にペットは連れていかないようにしましょう。