みのひだフォーカス:北アルプス登山届提出義務化へ 条例制定で遭難防止 /岐阜@毎日新聞
県内で山岳遭難事故が相次いでいるのを受けて県は、北アルプスの入山者に登山届提出を義務づける条例を制定する方針を決めた。特に遭難者が多い焼岳から笠ケ岳にかけての蒲田川筋地域を限定した条例を検討する。今年の夏山シーズンには条例が間に合わないため、遭難防止に向けて7月から指導強化を図る方針だ。
登山届けを出すのは「登山者の常識」です。
自分なりのテンプレートでかまわないので、紙に書いて登山口でポストに提出しましょう。
あるいは、事前にプリントアウトして出しましょう。
岐阜県警、長野県警の担当部署にメールで送っておいてもいいです。
それと、なにより大事なのは、行く前に、家族や知り合いに、登山計画書を渡すことです。
メールでばーっと書いた計画書を送っておいてもいいです。
フォーマットがなければ、5W1H 的な内容でもでもかまいません。
・いつからいつまで
・どこからどこまで
・誰が(電話、住所、連絡先、血液型)
・だれと(電話、住所、連絡先、血液型)
・どんな装備で(服装、ヤッケの色、ザックの色、食糧の量)
・何をするのか(縦走、定着)
・何かあったときの緊急連絡先は?(家族、親族、友人など)
登山計画書を作成することは、登山の一部です。
計画書を作らないと登山したとは言えません、そんなふうに言ってもいいぐらい、大切なことだと思いますよ。
ちょっとした石ころに躓いて転んで、登山道を踏み外し、沢に落ちて、動けなくなってしまったらどうなるでしょうか?
都会なら、すぐにでも人が見つけてくれるでしょう。
でも、山では見つからないのです、音もよく届かないのです。
それで、おしまいです。
警察や地元の救助隊の方は必死になって探すでしょう、知り合いは心配するでしょう。しかし、何年も見つからないのです。あるいは永久に。
本来、山で何事かを強制したりするのはいいとは思えません、自然のなかで生きていく力を自主的に身につけるのが登山のよいところだからです。
しかし、安易に登山して安易に事故を起こすことが増えてしまうなら、「義務」化されてしまうのかもしれませんね。